ここ数年、韓国ドラマの人気は日本でもますます高まりを見せており、その影響は“リメイク作品”という形でも広がりを見せています。社会現象を巻き起こした名作や、SNSで話題になった作品が、日本独自のテイストを加えてドラマ化され、再び注目を浴びているのです。
本記事では、韓国発の人気ドラマを原作とした日本のリメイク作品を厳選してご紹介いたします。

原作との違いや、日本ならではの魅力にも注目しながら、ぜひ見比べてみてください。
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1.グッド・ドクター(原作:韓国KBS『グッド・ドクター』)
2013年に韓国で放送された『グッド・ドクター』は、自閉症スペクトラム障害を持つ天才医師が小児外科の世界で奮闘するヒューマンドラマです。社会的メッセージと感動的なストーリーで大ヒットとなり、アメリカでもリメイクされるほどの影響力を持ちました。
日本では2018年、フジテレビにて山﨑賢人さん主演で放送され、こちらも大きな反響を呼びました。日本版では主人公の優しさや純粋さに焦点を当て、より感情移入しやすい演出が特徴です。原作の芯をしっかり残しつつ、日本社会の医療現場に合わせて丁寧に作り込まれた作品となっております。
韓国版 | 日本版 | |
---|---|---|
放送年 | 2013年 | 2018年 |
話数 | 20話 | 10話 |
脚本 | パク・ジェボム | |
演出 | キ・ミンス | 浮山越史、渡邉佳子、西脇俊二、金井紘、相沢秀幸 |
出演 | チュウォン、ムン・チェウォン、チュ・サンウク、キム・ミンソ | 山崎賢人、上野樹里、藤木直人、戸次重幸、中村ゆり、浜野謙太、板尾創路、柄本明 |
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韓国ドラマ『グッド・ドクター』について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
2.知ってるワイフ(原作:韓国tvN『知ってるワイフ』)
「過去に戻ってやり直せたら…」という誰もが一度は考えるテーマを描いたのが、韓国で2018年に放送された『知ってるワイフ』です。タイムスリップによって人生をやり直すことになった夫の選択と葛藤、そして愛の再発見を描くラブファンタジー作品です。
日本版は2021年、フジテレビ系列で放送され、大倉忠義さんと広瀬アリスさんが夫婦役を熱演しました。原作に比べてやや柔らかく、コメディタッチを加えた演出が印象的で、視聴者からも「日本版らしい共感のしやすさがある」と高評価を得ています。
韓国版 | 日本版 | |
---|---|---|
放送年 | 2018年 | 2021年 |
話数 | 22話 | 11話 |
脚本 | ヤン・ヒスン | |
演出 | イ・サンヨプ | 土方政人、山内大典 |
出演 | チソン、ハン・ジミン、チャン・スンジョ、カン・ハンナ、チャ・ハギョン | 大倉忠義、広瀬アリス、松下洸平、川栄李奈、森田甘路、末澤誠也、佐野ひなこ、安藤ニコ、マギー、猫背椿、おかやまはじめ、瀧本美織、生瀬勝久、片平なぎさ |
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韓国ドラマ『知ってるワイフ』について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
3.私の夫と結婚して(原作:tvNドラマ『私の夫と結婚して』)
2024年初頭に韓国tvNで放送され、大ヒットを記録した話題作『私の夫と結婚して』。同名の人気ウェブ小説を原作とし、死の間際に時間を巻き戻された女性が、自分を裏切った夫と親友に復讐する“転生×胸スカ”ストーリーです。主人公の果敢な行動と痛快な展開が多くの視聴者を虜にしました。
この韓国版ドラマの勢いを受け、日本でもリメイク化の情報が報じられ、すでに注目を集めております。日本版は6月27日からAmazon Prime Videoで配信されるそう。「この作品こそ日本向けに最適では?」と期待の声が多く上がっています。
原作のスピード感や濃厚な人間関係をどのように描くのか、今後の動向に目が離せません。
韓国版 | 日本版 | |
---|---|---|
放送年 | 2024年 | 2025年 |
話数 | 16話 | 10話 |
脚本 | シン・ユダム | 大島里美 |
演出 | パク・ウォングク | アン・ギルホ |
出演 | パク・ミニョン、ナ・イヌ、イ・イギョン、ソン・ハユン、イ・ギグァン | 小芝風花、佐藤健、白石聖、横山裕 |
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韓国ドラマ『私の夫と結婚して』について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
4.SKYキャッスル~上流階級の妻たち~(原作:韓国JTBC『SKYキャッスル』)
2018年に韓国JTBCで放送された『SKYキャッスル』は、上流階級の家族たちが子どもの受験戦争に命をかける姿を描いた、衝撃のブラックコメディです。過激ともいえる教育への執着や、親たちの見栄と野心がリアルに描かれ、韓国社会に大きなインパクトを与えました。
このドラマも、すでに日本でのリメイク企画が進行していると報道されています。日本版では「学歴主義」や「親のエゴ」といったテーマを、日本独自の教育背景の中でどう表現するかが注目ポイントとなりそうです。
豪華キャストの競演や、美しくも狂気をはらんだ人間ドラマの再構築に、大きな期待が寄せられています。
韓国版 | 日本版 | |
---|---|---|
放送年 | 2018年 | 2024年 |
話数 | 36話 | 16話 |
演出 | チョ・ヒョンタク | 田村直己、中前勇児、星野和成 |
脚本 | ユ・ヒョンミ | 橋本裕志 |
出演 | ヨム・ジョンア、イ・テラン、キム・ソヒョン、ユン・セア、オ・ナラ、チョン・ジュノ、チェ・ウォニョン、キム・ビョンチョル、チョ・ジェユン、チャニ、キム・ヘユン、キム・ボラ | 松下奈緒、木村文乃、比嘉愛未、高橋メアリージュン、小雪、田辺誠一、鈴木浩介、本多力 |
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韓国ドラマ『SKYキャッスル』について、こちらの記事で詳しく解説しています↓
5.怪物(原作:韓国JTBC『怪物』)
『怪物』は2021年に韓国で放送されたサスペンスドラマで、警察の内部腐敗や地域社会に潜む闇を丁寧かつ重厚に描いた傑作です。ミステリーでありながら心理劇としての完成度も高く、視聴者の間で“近年最高峰のドラマ”との呼び声も高い作品です。
日本では2025年、WOWOWで「連続ドラマW 怪物」として放送・配信が予定されており、安田顕×水上恒司がW主演します。韓国版特有の緊張感や静かな狂気を、日本のドラマ制作陣がどう再構築するか、非常に楽しみな一作です。
韓国版をすでに観た方も、日本版との違いを見比べながら再び物語の深層に触れることができるでしょう。
韓国版 | 日本版 | |
---|---|---|
放送年 | 2021年 | 2025年 |
話数 | 16話 | 10話 |
演出 | シム・ナヨン | 鈴木浩介、池澤辰也 |
脚本 | キム・スジン | 前川洋一 |
出演 | シン・ハギュン、ヨ・ジング、チェ・ソンウン、チェ・デフン、キム・シンロク | 安田顕 水上恒司 ほか |
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原作と日本版で“ここが違う”!
リメイク作品の醍醐味は、やはり“原作との違い”にあります。韓国版と日本版を比べてみると、次のような違いが浮かび上がってきます。
- 舞台設定の変更
例:ソウル→東京、梨泰院→六本木など。日本の地理や文化に合わせた再構成で、視聴者にとってより親しみやすく。 - キャラクターの性格や価値観
韓国版ではストレートな言動が多い一方、日本版では遠回しな表現や控えめな態度に変更されることがあり、登場人物の印象がガラリと変わることもあります。 - 演出やテンポ感
韓国版が緻密で重厚な演出を好む傾向があるのに対し、日本版はコンパクトでテンポの良い展開が多く、視聴者層の違いが演出に色濃く反映されます。 - 表現の制限と演出手法の違い
暴力表現や性的な描写に対する放送基準が異なるため、内容のトーンが変更されるケースも少なくありません。
このような違いに注目しながらリメイク作品を楽しむことで、物語の新たな側面を発見できることも。原作を知っている方も、初めて観る方も、それぞれの視点で深く楽しめるのがリメイクドラマの魅力です。
リメイクの成功を左右するポイントとは?
韓国ドラマのリメイクが成功するかどうかは、いくつかの重要な要素にかかっています。視聴者の期待値が高いぶん、どれだけ原作の魅力を生かしつつ、日本らしいアレンジを加えられるかが鍵になります。
キャスティングの説得力
原作のファンは、すでにキャラクターのイメージを強く持っているため、日本版でも「この俳優さんなら納得!」と思わせるキャスティングがとても重要です。特に主人公やヒール役の魅せ方は、作品全体の雰囲気を左右します。
文化・価値観のアップデート
韓国と日本では、家族観や恋愛観、教育や仕事に対する考え方に違いがあります。そのため、日本の視聴者が違和感なく感情移入できるように、背景設定や登場人物の行動理由を丁寧に描く必要があります。
演出・脚本の独自性
原作に忠実すぎると「なぞっているだけ」と言われてしまうこともあります。逆に、大胆にアレンジしすぎると原作ファンから反発が起きる可能性も…。このバランスをどう取るかが、制作陣の腕の見せどころです。
まとめ|リメイクで再発見する、名作の“別の顔”
韓国ドラマの日本リメイクは、単なるコピーではなく、「文化を超えた再創造」としての側面があります。
原作の本質を尊重しながらも、日本ならではの演出で再構築されることで、新たな感動や共感が生まれるのです。
今回ご紹介した6作品のうち、すでに視聴済みのものも、これからリメイク版として楽しみにしている作品もあるかもしれません。ぜひ、原作と日本版の違いや魅力を味わいながら、あらためて“物語の力”に触れてみてください。

今後も、韓国ドラマのリメイク作品から目が離せませんね!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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