韓国ドラマ『鬼宮』は、霊媒の運命を拒む巫女と、王家に恨みを抱く八尺鬼、そして伝説の動物イムギが複雑に絡み合う宮廷ファンタジーロマンス。
この記事では、不思議でミステリアスなドラマ『鬼宮』を全話見た感想を余すことなくお伝えします。

隙間時間が10分あれば韓ドラを見る。ラブコメとマクチャンドラマが大好物のドラマヴィータ管理人がお届けします。
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簡単なあらすじ
『鬼宮』は、王家に恨みを抱き鬼となった悪鬼たちに、巫女ヨリと悪神カンチョリが立ち向かう宮廷ファンタジーロマンスです。
悪鬼とは、恨みを抱きながら亡くなった人の魂が怨念を募らせ、人に憑りつくようになった存在。憑りつかれた人は、病になったり、悪事を働いてしまいます。
そんな悪鬼たちの怨恨の根源を突き止め、恨みを晴らして成仏させてやるのが巫女です。巫女の能力が高い万神と言われる女性ノプドクがいましたが、恨みの強い悪鬼により、死に追いやられてしまいました。その孫ヨリは、霊力が高いのですが、祖母ノプドクへの思いから巫女になることを拒み、眼鏡職人として暮らしていました。
そんなヨリに悪神カンチョリは付きまといます。千年のときを経て昇天龍となることに失敗し、悪神となったカンチョリ。もう一度昇天龍となるには巫女の体に憑りつく必要があったのです。しかしヨリはそれも拒否し続けます。
そんな時分、悪鬼八尺鬼(パルチョッキ)に苦しむ王を助けるため、検書官ユン・ガプは、同郷のヨリの力を借りようとします。ところがヨリを連れて王宮へ向かう途中で命を落としてしまいます。そして、そのガプの体になんとカンチョリが憑依してしまうのです。
カンチョリの魂を宿したガプとヨリは、悪鬼たちの起こすさまざまな事象に巻き込まれ、やがて八尺鬼に立ち向かわなければならなくなります。
『鬼宮』全話見た感想
『鬼宮』の独特な世界観と深いストーリーテリングに深く感動しました。最初こそ戸惑いもありましたが、物語が進むにつれてその魅力に引き込まれていく作品でした。
独特な世界観:「悪鬼」という存在への理解
「鬼宮」を視聴し始めた当初、死者の怨念が悪鬼として出現するという世界観に正直戸惑いを感じていました。「悪鬼」とは一体何なのか、その正体が掴めずにいたのです。
しかし、物語が進むにつれて、悪鬼の正体が徐々に明らかになっていきます。悪鬼とは死者の怨念が積もり積もってできた存在で、人に憑依して病気を引き起こしたり、様々な悪事を働く恐ろしい存在だったのです。そして、巫女が怨念を解いて成仏させることで、悪鬼を浄化するという構造が理解できてからは、ストーリーを心から楽しむことができました。

この世界観の設定は非常に巧妙で、単なるホラー要素ではなく、死者への供養や怨念の浄化という深いテーマが込められていることがよく分かります。
悪神カンチョリの人間体験が描く感動的なシーン
特に印象深かったのは、悪神カンチョリが人体に憑依し、初めて五感を体験するシーンでした。この演出は本当に素晴らしく、神である存在が人間の感覚を通して世界を知る過程が丁寧に描かれています。
食べ物を口にして「うまい」「甘い」という味覚の喜びを初めて知る場面では、まるで子供のような純粋な驚きと感動が表現されていました。また、ヨリという女性を傍に置いて恋心を体験する過程も、神という超越的存在が人間らしい感情を獲得していく様子が丁寧に描写されていました。
ユク・ソンジェの圧巻の演技力
最も感心したのは、ユク・ソンジェのひとり二役の演技です。
ユン・ガプの体を悪神カンチョリとガプの魂が占有権を取り合うシーンは、まさに彼の演技の最大の見せどころと言えるでしょう。一人の俳優が全く異なる二つの人格を表情と声だけで完璧に演じ分ける技術は、本当に素晴らしいものでした。
カンチョリとしての冷酷で超越的な表情から、ガプとしての真面目で規律正しい表情への切り替わり、そして声のトーンや話し方の変化まで、すべてが自然でありながら明確に区別されていました。この演技力があったからこそ、複雑な設定の物語がリアリティを持って視聴者に伝わったのだと思います。
まとめ
「鬼宮」は、最初こそ理解に時間のかかる独特な世界観を持つ作品でしたが、その世界観を理解できれば非常に魅力的なストーリーが待っています。死者の怨念、悪神の人間体験、そして俳優陣の卓越した演技力が組み合わさって、その世界観にどっぷり漬かりたくなる。そんな秀作です。

韓国ドラマファンはもちろん、ファンタジーやホラー要素のある作品が好きな方にも強くおすすめできる作品だと感じています。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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