17世紀の朝鮮王朝を舞台に繰り広げられる壮大な愛の物語『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』。丙子の乱という歴史的事件を背景に、身分の違いを乗り越え、幾多の困難に立ち向かう男女の純愛を描いたこの作品は、韓国国内外で多くの視聴者の心を掴みました。
今回は、そんな『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』を全話視聴した感想をお届けします。

隙間時間が10分あれば韓ドラを見る。ラブコメとマクチャンドラマが大好物のドラマヴィータ管理人がお届けします。
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『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』の簡単なあらすじ
舞台は、1636年春の朝鮮王朝末期の動乱期。
両班(役人)の娘ユ・ギルチェは、恋心を抱くナム・ヨンジュンが親友と結ばれることに複雑な感情を抱えつつも、強く自立した女性として日々を過ごしていました。そんな中、彼女は村にやってきた謎めいた男イ・ジャンヒョンと出会います。
ほどなく2人は、清国が朝鮮国へと攻め入った丙子の乱に巻き込まれます。
激動の時代にあっても心を通わせる2人。しかし、運命は2人を試すかのように困難な道を用意していました。
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』全話見た感想
このドラマは、アン・ウンジンとナムグン・ミンの圧倒的な演技力と、緻密に描かれる歴史背景が見事に調和し、単なる歴史ドラマの枠を超えた感動作に仕上がっています。

最初の方は、アン・ウンジン演じるユ・ギルチェの子どもっぽく、自惚れが強いキャラクターに面喰いました。それでも見続ける内にギルチェの成長ぶりにいつしか見惚れてしまいます。
アン・ウンジン演じるユ・ギルチェの驚くべき変貌
本作の見どころの一つは、ヒロインのユ・ギルチェを演じたアン・ウンジンの演技の変化です。物語の序盤では「気の強いお嬢さん」という幼さが印象的でしたが、ストーリーが進むにつれて、一人の強い女性へと成長していく姿が見事に表現されています。
清軍がギルチェたちの住むヌングン里へ責めてきたとき、ギルチェの頼りがいのある行動に驚いてしまいました。自分だけが助かりたいのかと思いましたが、友人とその召使までをも気遣う姿に感心。胆力があることを意外に思いました。

序盤と終盤では、まるで別人と言ってもいいほどの表情の変化が見られ、キャラクターの内面的成長と共に俳優自身の演技力の高さを感じさせます。
ナムグン・ミンの魅力あふれる演技
イ・ジャンヒョンを演じたナムグン・ミンの「優男」としての魅力も見逃せません。物語の中で2度も記憶喪失になるという展開は、やや行き過ぎた設定と感じる部分もありましたが、過酷な運命に翻弄されながらも最終的にギルチェのもとへ帰っていく姿を見事に演じきっています。
頼りにならなさそうで、実は剣術に長け、無数の敵をなぎ倒すアクションシーンはお見事でした。

困難を乗り越えて愛を貫く姿に、視聴者は深い感動を覚えずにはいられないでしょう。
丙子の乱を基にした歴史背景
ドラマは1636年の丙子の乱を元にしたストーリー展開が特徴です。仁祖王が疑心暗鬼に陥り、自分の息子である世子さえも疑うようになっていく過程が緻密に描かれています。
側近たちの言葉も信じられなくなり、世子のことも信じられなくなり、狂気に陥る様は見事でした。しかし、国民を置き去りにし、自分だけが城に立てこもり続け、誰の言葉も届かなくなる展開は、とてももどかしく感じました。

このような権力者の心理描写は非常に説得力があり、時に仁祖に対して腹立たしさを覚えるほどリアリティのある演出となっています。
歴史ドラマとしての評価
純粋な歴史ドラマとしては、実際の史実から離れた架空の要素が多いという印象は否めません。しかし、そのような創作的な部分を含みながらも、中国やモンゴルと陸続きという地理的状況にあった韓国(朝鮮)の複雑な立場や歴史的苦難を垣間見ることができる作品となっています。
まとめ
『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』は、歴史的背景と個人の成長ストーリーが見事に融合した韓国ドラマです。アン・ウンジンとナムグン・ミンの演技力が光る本作は、韓国の歴史に興味がある方はもちろん、感動的なラブストーリーを求める視聴者にもおすすめできる一作と言えるでしょう。

苦境に陥りすれ違い続けても、互いを求め、助けに駆けつける2人の運命の物語。きっと感動せずにはいられません。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。をお届けします。
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